弁護士コラム

弁護士コラム カテゴリー:刑事弁護

裁判員裁判「振り返り会」

おそらく各地で行われているのだろう、裁判員裁判後に法曹三者が非公式に集まり、その事件の(主として)手続面や進行面、裁判員の反応の善し悪しなどについて振り返る催しである。独りよがりにならないためにも実に興味深いものなのだが[…]

犯罪捜査規範を読まない警察官

安城警察署と取調べ同席を巡って揉めている。 罪名で言えば裁判員対象事案、事件直後に措置入院となり数ヶ月という依頼者の属性もあり、最大限慎重な対処が要求される事案である。 例のごとく「やっていない」というので、「やっていな[…]

これでいいのか接見等禁止決定

まずは実父部分を除外した準抗告の認容決定を引用。 「一件記録に照らし、また、準抗告申立書添付の資料からうかがわれる被疑者とその父との交流状況や、父との交流がなお若年といえる被疑者に与える肯定的な影響にかんがみ、被疑者の父[…]

「毛髪宅下げ国賠」確定

本年9月21日に本欄で報告した「毛髪宅下げ国賠」は国側の控訴なく確定した。 これにより、刑事施設が生体試料の宅下げを被収容者処遇法50条の適用を受けないとして宅下げを拒むことはできなくなった、と言える。3号はほぼ問題とな[…]

ちょっとした取調べに同席

先日、「被害届と示談合意書との明細内容を付き合わせて、ついでに反省状況を録りたい」という愛知県警察(北警察署)からの要望を受けて、依頼者の取調べに同席した。 もう被害届も取り下げられた後だったので、警察的には「重要参考人[…]

仙台高裁、盛岡地裁の有罪判決を破棄し審理を差し戻す

件名のニュースが共同通信から配信されている。 【引用】「高裁の嶋原文雄裁判長は、検察側が安全な車間距離を具体的に明示せず、事故を回避できたかどうかの立証が不十分だったと指摘。『地裁は、安全な車間距離を独自に解釈して不意打[…]

毛髪宅下げ国賠で勝訴

本日、名古屋地裁において、「毛髪宅下げ国賠」で勝訴した(地裁民事8部合議係、桃崎剛裁判長)。 事案は、弁護側で独自に依頼者のDNA鑑定をし直すべく、名古屋拘置所収容中の依頼者に毛髪の宅下げを指示したところ、名古屋拘置所長[…]

処分保留・再逮捕の繰り返しを抑止する方法について

昨日付け本欄で、不透明なまま不利益処分がどんどんと進んでいく恐ろしさを指摘したが、それを受けて書こうと思い立ったのは、常習的連続的な窃盗事犯の可能性があると裁判所側の認定する被疑者が、20日満期で逮捕勾留されること5回、[…]

「不便な時間外受付と令状裁判」のその後

本年5月13日付け本欄にて、5月半ばに名古屋地裁宛に申し入れた業務改善提案について一部公開したところである。 その後、裁判所から、事実確認がどうのこうので、回答期限の延期を2度、求められ、ようやく昨日、一部の回答を得た。[…]

弁護人の取調べ立会を巡る再逮捕事例の顛末(そして国賠へ)

予め言うと、本欄平成28年8月9日で紹介した、古田宜行弁護士担当の件である。 従って(今回は)私は当事者ではない。 ただ、掲載価値があると判断し、取り上げさせて頂く次第。 経過の詳細は前記記事(http://www.ka[…]

逃走事件と秘密交通権

保守点検等でウェブページの更新が出来ない間にも、色々と出来事があった。 富田林署の件、処分撤回の場合は国が沖縄県に賠償請求を検討している件、自身の身に降りかかったこととしては本年3月の無罪判決を1件、覆されたこと(規範意[…]

やはり初動

午後6時、逮捕の一報を受ける。翌日送致予定とのこと。 罪名から判断するに勾留を回避できる可能性はありそう。よりにもよって片道1時間を要する代用刑事施設のため翌朝送りにしたい誘惑を払い除け、午後9時すぎから接見。 逮捕され[…]

「供述録取書等」

この標題にピンと来て、本欄の話題を察する弁護士は、整理手続に専門的に取り組んでいると言えるかも知れない。 「供述書」でもなく「供述調書」でもない、「供述録取書等」という用語の定義は、現在は刑訴法290条の3においてされて[…]

これは良い保釈決定

本日付け岐阜地裁の保釈却下決定に対する準抗告認容決定は、味わい深い、良い内容だった。 事案は、面識ある未成年者への性犯罪であり、公訴事実を否認している。 この種の事案では、「否認しているから被害者に働き掛ける現実的可能性[…]

ちいさなちいさな一項破棄

名古屋高裁で事実誤認の一項破棄。久方ぶりだ、と告白せざるを得ない。前の一項破棄が、いつの、どのような事件だったのか、俄に思い出せない時点で重症である。 近時、一審の争点の立て方が拙く、「お互いに自分が青というどちらが正し[…]

ボールペンの差入れ@裁判所構内接見

標題だけ見ても、なんのことやら、かもしれない。 先だって、依頼者(被疑者)と裁判所構内で接見し、文書に署名を貰う必要があったので当該文書を差し入れた。ここまでは普通である。 で、裁判所職員に「筆記具はそちらで貸して下さい[…]

被告人席に座る

本日、仙台高裁で被告人席に座った。 といっても、勿論、起訴されたわけではない。 問題になったのは、本欄でも取り上げている、「SBM」=シット・バイ・ミー(高野隆弁護士提唱)絡みである。被告人を弁護人席に、弁護人の隣に着席[…]

録音録画の冒頭告知

現在の実務では、取調べの録音録画に際しては、冒頭でこれを告げる。告げないまま録音録画することは、秘密録音に相当し、刑事手続的には違法の疑いが強いからであろう。 実際的にも、録音録画の有無により弁護人の助言する方針が変化す[…]

不便な時間外受付と令状裁判

折に触れて書いている認識だが、逮捕勾留に土日はないから、裁判所は然るべき体制を構築して間断なく令状裁判を執り行う。 ということは、弁護人も又、巡り合わせ次第では時間外であっても裁判所と連絡を取り合い、正しい令状裁判を行っ[…]

刑事「専門」事務所の誇大広告疑惑

ひょんなところからたどり着いた、とある刑事「専門」事務所のHPに、「昨年度」の実績が掲載されていた。 曰く、「昨年度は220件の不起訴・無罪を獲得いたしました」というのである。 一見して、誇大広告と感じる。 少し検討して[…]

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