本欄2025年7月18日、9月6日と、愛知県警中警察署が「1日3枠」の一般面会しか受け付けないという違法な運用を行っていたこと、その改善が約束された結果、逆に予約制がなくなり「行って、部屋が空いていれば一般面会できる」という仕組みに変更したことを報告した。

(中警察署の妨害状況)

その後、つい先日、同じく中警察案件で、担当弁護人より、家族の一般面会予約が取れないという相談が舞い込んだ。
どうやら中警察は、一般面会したいという連絡が入ると、「面会可能な時間枠」を案内し、その後に一般面会したいという連絡が入り「案内できる時間枠がなくなっていると」受付できないと、追い払う運用をしていると言うことが判明した。
この「案内できる時間枠」が、一日6時間以上を最大限に活用して設定されているかどうか危ぶまれるが(中警察署は市内で最大規模の代用監獄だが、それだけに面会室数も多いので、連日、全時間枠が埋まり続けると言うことは考えられない)、仮にそうだとしても「部屋が空いていれば一般面会できる」ことを伝えず門前払いする結果、事態は従前のような、(しかも察するに極めて少数の面会枠の)予約制度に逆戻りしたことになる。

(南警察署の妨害状況)

と、他の弁護人による妨害事例報告を聞かされていたところ、今度は自身の担当事件で妨害事例が発生した。これは、ここ数日の愛知県警南警察署の案件であり、私自身の経験事実を報告するものである。

南警察署は、午前10時から一般面会予約を受け付けている。
依頼者の親族が午前10時06分、予約電話を入れると「全て埋まっている」と対応されたと、私に報告があった。受付開始6分で全部の枠が埋まるなどと言うことは、南警察署の規模から考えても、先ず、有り得ない。

そこで私から連絡を入れると、担当警察官は「全て埋まっている」というので、何枠が用意されているのか?と問うと、それは回答できないという。中警察署の例もあるので、極めて少数の面会枠しか用意しない違法な予約制度が行われているのではないかと指摘し、重ねて、何枠が用意されているのかを問うも、頑なに答えない。
そこで、「夕方、弁護人接見が出来るか」と尋ねると、「午後4時から可能」という。ということは午後4時から一般面会可能な部屋が空いていることじゃないか、と指摘すると、「午後4時は一般面会は受け付けていない」という。

午前10時から正午の2時間で、合計6時間にしようと思うと、午後1時~午後5時の面会枠がなければならない。嘘をつくなと詰め寄ると、上司が交代して、次のように説明した。

・予約制度は行っていない。来て、部屋が空いていれば、会える。
・午前10時から電話で面会を受け付けている。
・午後4時台も面会できる。

・・・午前10時から電話で受け付けているなら予約制度というのでは?と指摘すると、そこはもう要領を得ない内容に終始したが、とにかく、午後4時から一般面会できるように取り計らうというので矛を収めた(依頼者の親族は無事に面会できた)。

(結論)

結論、南署も中署と同様に、法令に違反した、極めて少数の面会枠のみを用意して、埋まったら部屋に空きがあっても一般面会を受け付けないという違法行為を続けている、と観測される。
そして、弁護士が連絡しても、しらを切り、午後4時台は一般面会できないなどという嘘を平然と述べて、理路整然と論破されると、しぶしぶ、その案件で一般面会を認めて臭いものに蓋をしようというものだ。

このあたりで、メディアや弁護士会が、県下の代用監獄の実情を調査し、警察の違法な面会妨害と嘘を暴き、この問題を終わらせるべきだと思う。

(弁護士 金岡)