本年の愛知刑事弁護塾は、外部講師の招聘を充実させ、内輪での研修を多く実施している。本日は、「三強」でも「五指」でも名前の挙がるだろう著名講師による被告人質問研修を行った。

聴講して痛感したことは、被告人質問を真剣に考えるということは、被告人その人と真剣に向き合うことだということ。生半可な取り組みでは平凡以下に終わり、その人、その事件を描き出せるどころではなくなる。
また、被告人質問を真剣に考えると言うことは、捜査弁護を真剣に考えることでもある。その思考過程は省略するが、被告人質問を大切にするなら、捜査段階は原則黙秘以外の結論を見出せなくなる。

足元を確認出来る貴重な機会となった。

(弁護士 金岡)