今春もまた数件の研修依頼を頂いている(なんと1週間で3件という固まりっぷりだ)。
整理手続、反対尋問というお馴染みのものに加え、日弁連ライブ研修として、発達障害や人格障害を扱った刑事弁護研修もある。

日弁連ライブ研修は、映像資料が保存され、後からでも何時でも視聴出来るが、何時でも視聴出来ると思うと結局、視聴せずじまいになることはままある。
東京の会場に足を運んで、とまでは言わないが、貴重な時間を投じた研修の方が身が入ることは間違いなく、是非、手帳に入れてほしいところだ。担当する刑事弁護士の顔ぶれはお馴染みかもしれないが、精神科医にも登壇頂くので、価値は高かろう。

初夏まで広げると、異議の研修の依頼もあった。
整理手続、反対尋問、異議。
並べてみると実感するが、今の刑事弁護は「ケースセオリー」が基軸である。
全てはケースセオリーに収斂していくし、その過程でケースセオリーから各論的な弁護活動の内容が派生的に定まっていく。異議とて、その不十分さ一つがケースセオリーを台無しにすることもあるし、ケースセオリーが異議を出すべき局面を予測させてくれるという意味で深く関連付いている。
ケースセオリーを基軸に行ったり来たりして、完成度の高い弁論による説得を目指す。このことを意識するとしないとでは、弁護の質が大違いになる、ということが、より普及すると良い。

(弁護士 金岡)