本欄でちょくちょく取り上げている「勾留準抗告に取り組む: 99事例からみる傾向と対策」が三刷になったとのこと。

もともと発行部数が少なかったからというのもあるのかもしれないが、経験ある出版社の予測を裏切るほど引き合いがあるなら、編著冥利に尽きるというものである。受験時代は言うに及ばず、実務に出ても、そこそこ申立経験がありますよという層ですら、まとまった数の事例を目にすることはそうないだろうと考えると、需要があることはつまり、まだまだ弁護人側で立ち後れている点があるのだろうと言うことになる。是非、全体としての前進に寄与したいものだ。

(弁護士 金岡)