問:次のうち正しいものを選べ。
(1)控訴審係属中なので、証拠開示が必要だ。
(2)控訴審係属中なので、証拠開示に応じる必要はない。
検察官は(2)を選ぶらしい。
その他の大勢は、間違いなく(1)を選ぶと思うのだが。
さて、昨日、名古屋高検から届いた証拠開示請求への回答である。
事案は本欄本年1月7日で紹介した、痴漢行為の実行行為が争われているのに、一審弁護人が証拠開示請求を何一つ行っていなかった事案である。当然、被害者の全供述録取書等の開示請求、微物鑑定に関する開示請求等を行った、それへの回答がこれである。
「控訴審係属中であるとの審理状況に鑑み、いずれも応じかねます」(衣笠利彦検察官)
全く意味が分からない。
「控訴審係属中」だからこそ、証拠開示が必要なのに。
「既に第1審は終わったから」開示しない、というお馴染みの考えなのだろうが、最早このような考え方が通用しないことは明らかだろう。
とにかく不都合な証拠は開示しない。証明力を弾劾させる手掛かりを与えない。冤罪かもしれないことより体面を保つことに腐心する。
検察庁は何も反省していない。
それだけは確かだ。
(弁護士 金岡)

















