1年ごとに事件数を取り纏めて振り返っている。

刑事事件は、捜査弁護が増えている。おそらく、在宅案件の増加だと思われる。身体拘束前に弁護士が介入することで、従来であれば取り敢えず逮捕勾留されていただろう案件がそれなりに在宅で推移する。在宅案件はどうしても身体拘束案件に比べ、事件処理が後回しにされやすい。それで事件が滞留していくのだと思われる。その余は、例年通りの数字である。
他の分野も含め、概ね例年通りの数字に落ち着いている。数字がそう語るのだから、それが正しいのだろう。やっている方としては、過剰に対立的になる家事事件が増えた、という印象が強いのだが。

2018 2019 2020 2021
刑事事件
捜査 6 6 4 10
第1審 12 13 14 12
控訴審 1 3 1 3
上告審 3 4 3 1
22 26 22 26
行政事件
訴訟 8 6 13 16
それ以外 14 8 6 8
22 14 19 24
民事事件
訴訟 23 24 20 18
それ以外 33 33 29 21
56 57 49 39
家事事件
交渉 4 6 5 6
調停審判 0 4 3 4
訴訟 4 4 4 5
8 14 12 15
総計 108 111 102 104

(弁護士 金岡)