今年度の愛弁会長より刑弁への慰留(復帰要請?)を頂いた。

一委員会の一委員人事のことについて、直々に会いに来られる御姿勢には感銘を受ける。多様な意見を併せ呑む度量をお持ちであり、処置事件の私の代理人弁護士による面談要請を黙殺した前会長に比べれば正しく雲泥の差と言えよう。

しかし、である。
「処置事件について御自身はどのようにお考えか」と問うと、「事案の詳細を知らないので」と躱された点が頂けない。事ここに至った根源について、その詳細を調べず、意見を形成もせず、慰留だけ頂いても、形ばかりのことと感じ、些か鼻白んだ。お引き取り願ったことは言うまでもない。
「刑弁委が裁判所への勧告意見について再考を促したらどうなるか」と問うたことに対しては、再検討すると答えられたので、まずは刑弁が再起してそのように事を進められるか、見守ることにしようと思う。

(弁護士 金岡)