A事件で在宅起訴された依頼者(大阪地裁本庁)に対し、一体性のある余罪B事件の取調べ要請があったので、その刑事被告人の地位に鑑み、弁護人の同席等の然るべき待遇を求めて交渉するも、いっかな進展を見ない事件がある。
途中から検察官(原島一郎検察官)が登場し、可視化のみの条件提示をされるも、当方では、先行するA事件の証拠開示(現在進行形だが取り敢えずの開示証拠の謄写費用約30万円にも及ぶ)も受けて慎重に判断したいと対応していた。

そうすると、なんと原島一郎検察官は、弁護人を無視し、依頼者に直接電話し、「取調べを拒否するのですか」「このままだとあなたにとって不利益なことになりますよ」などと恫喝したという(依頼者の報告による)。
例の古田弁護士の国賠(本欄2018年8月29日等参照)でも、弁護人が毅然と応対しているとみるや、検察官は弁護人を無視し始めた経過があり、何処も同じである。
国家権力の権化たる検察官が、弁護人がいる中で、その弁護人を敢えて無視する行動に出ることが、一般人にどのような影響を及ぼすか、分からないほどではあるまい。してみると、敢えて弱いもの虐めを行い、屈服させようというものである。実に実に卑しい、見下げ果てた根性である。

このような検察官ばかりとは思わないが(本件の苦情がどう処理されるか、見守る必要があろう)、古田弁護士の国賠の榎本淳検察官、そして今回の原島一郎検察官と、2名はいるわけである。2名いるなら200名はいると思わなければならない、となると、相当なものである。辟易する。

(弁護士 金岡)