弁護士コラム

弁護士コラム

警察官による不適切な取調べの年間件数(こんなに少ないはずがない)

各紙報道によれば、昨年一年間の警察による被疑者調べは約135万件で、うち苦情が申し出られた件数は418件、うち不適切とされたのが33件で、「一定の姿勢又は動作をとるよう不当に要求すること」は0件であったということである。[…]

入管行政の「傍若無人」ぶり

当事務所では、在留資格の取得に関わる案件もそれなりの依頼数がある。行政手続、行政訴訟と言うことで、普通には学んでこない領域の法律を扱う必要があり、また、対国家的な案件であるため敬遠されがちなのだろうと思われるが、取り扱う[…]

私人が防犯カメラ画像等を掲示し「犯人」と表示することの是非(その2・完)

万引き被害に遭った店が、防犯カメラ画像を店舗内外に「犯人」として貼り出すことの法的是非如何。問題状況を分かりやすくするため、「間違いなく犯人である」としておこう。 1.私見 (1)前稿で指摘した弁護士ドットコムの記事は、[…]

私人が防犯カメラ画像等を掲示し「犯人」と表示することの是非(その1)

最近、相次いで件名のような出来事が報道されている。特にコンビニエンスストアで万引き犯を掲示し、その後、本部の指示等で取りやめている、というのが複数。捜査機関が認知しない段階で「犯人」と社会にふれ回る行為と括れば、もとより[…]

夜の保釈

年明けから捜査弁護の依頼が相次ぎ、気付くと同時に3件、身体拘束案件を受任する状態になっていた。 先日、上記のうち1件が起訴されたため、同日保釈を請求したのだが、起訴が午後2時30分、保釈請求が午後4時30分、金曜日なので[…]

依頼者見舞金制度について

珍しく期日も接見も順調に片付き、時間がとれたので、件名の会員懇談会に出席した。会員懇談会は、程度差こそあれ、弁護士制度全体の歪みを考える契機となる。余裕がある限り出たいとは思うものだ(ということで、余り偉そうには言えない[…]

不起訴理由の開示

1月に入り、「嫌疑不十分」不起訴が3件、相次いだ。 「嫌疑不十分」と分かるのは、刑訴法259条に基づく不起訴結果通知に、不起訴理由が書き込まれていたからだ。 同条は「検察官は、事件につき公訴を提起しない処分をした場合にお[…]

親族と接見禁止(その2)

少々、コラム更新に時間が空いたが、親族の接見等禁止について、続きを書いてみたい。 年末1勝3敗と書いた。 うち「1勝」は、少々重大事件であるが、共犯者ABへ働き掛け、通謀が親族を介して行われるかも知れないとして接見等禁止[…]

警察組織が量刑に介入

毎日新聞の本年12月28日付け報道によると、愛知県は侵入盗の件数において群を抜いており、それを受けて「県警は今春、名古屋地検や名古屋地裁に対し、侵入盗で起訴された被告への求刑や判決の量刑を重くするよう要請した。初犯でも執[…]

親族と接見禁止(その1) 

今年もまた、沢山の冤罪が生まれた。 といっても、本稿は、「親族と接見禁止」について述べるものである。結論として、過剰に、親族とすら面会を禁じる裁判所の判断が横行し、およそ荒唐無稽と感じる域に達している。過剰な面会禁止も、[…]

慌ただしい捜査弁護

どの事件も、速やかに動くのが望ましい、と一般には言えるだろう。相対的には、捜査弁護などは、まずは速やかに動くのが生命線と言って過言ではあるまい。 先だって、福岡県の研修で、1日半で勾留却下まで漕ぎ着けた案件を紹介したとこ[…]

名古屋高裁における逆転無罪数「0」~そして雑感

孫引きになるが、某雑誌の指摘によると、2013年から2015年にかけての高裁逆転無罪は、総数43件であり、うち名古屋高裁は0件、ということである。実に実感にあう数字と言わなければならない。 昨年末来、高裁案件が急増した。[…]

刑事弁護と真実義務と懲戒(その二・完)

もし、本件懲戒事例で、弁護人が積極的に「単独犯」であるとの虚偽事実を展開したのであれば、(依頼元や)依頼者の意向がどうあれ、消極的真実義務に反したという誹りは免れまい。とはいえ、依頼者の意向が単独犯を主張するところにあっ[…]

刑事弁護と真実義務と懲戒(その一)

最近、知人から教えられた、埼玉の懲戒事例は、報道によると次のようなものである(12月08日付け東京新聞ウェブサイトより引用)。 「弁護士会によると、この事件は二人の男による共犯だったが、一人が先に傷害容疑で逮捕された。そ[…]

カジノ解禁法案

まがりなりにも消費者事件を扱う弁護士として、言わずにはおられない。 競馬、パチンコの「公営ギャンブル」が、生活を持ち崩したり、離婚原因となったりする現象は今も昔もある。自己責任というのは簡単だが、誘惑をばらまく張本人が言[…]

平成28年~平成29年の冬の研修

平成28年12月 福岡(捜査弁護) 平成29年1月  刑弁フォーラム(デジタルフォレンジック企業の御伴) 平成29年1月  愛知(捜査弁護) 平成29年2月  佐賀(整理手続+反対尋問) 刑弁センターを飛び出した余波で、[…]

国選と私選(その2・完)

  さて、(その1)のとおり、今や国選をや「れ」ないが、法テラスが立ち上がるまでは大いに国選弁護を受任していた(ついでに言えば、今でも医療観察法の国選付添は法テラスと契約しなくてもできるので、断らないようにして[…]

唖然とした心外な出来事「そして国賠へ」

接見禁止中のAさんに、弁護士費用の取り立ての用事があり、面会しようと考えた。Aさんが逮捕される前に頼まれた仕事に関する、弁護士費用の支払いが滞っているからである。 弁護士と言えども、「弁護人(+なろうとする者)」での面会[…]

刑事弁護と適正価格

刑事弁護専門を標榜する某事務所に依頼したところ、預かり金を含め200万円を請求された、という依頼者の相談を受けたことがある。 その事案は、結局、逮捕後に私が受任し、着手金20万、関連事件の再逮捕+10万、罪体には争いがな[…]

国選と私選(その一)

私は国選事件をやらない。やらないというよりはやれない。 や「れ」ない理由は、法テラスと契約したくないから。それに尽きる。 法テラスの約款は、国選弁護に要する実費に関し、特定の類型にのみ上限3万円で支出を認め、その余は自己[…]

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