一つは東京方面で「否認事件総論」の研修を実施する。
本欄2019年9月7日で紹介した、「否認事件の総論的な研修」情報に目をつけて頂いたらしく、なるほど需要はあるのだろうと感じた。こちらでもまだまだ改善の余地が残されていると思われる試みなので、更に工夫してみたいところである。

もう一つは、有志の勉強会であるが、修習生や若手向けに種々の経験を通し「これから刑事事件に取り組もうとしている人に向けて伝えておきたいこと」まで話せとの要望である。
これはなかなかに、やり甲斐のある注文であり、ある意味では刑事弁護士としての生き様が問われるようなものである。本欄での情報発信もそうだが、伝えるべきものを持てていることを、都度、確認できるようであらねばならないと思う。

(弁護士 金岡)