以前、本欄にて「名古屋地裁本庁の地下構内接見用の部屋の換気扇の音が非常に大きく、弁護人からの声が殆ど被告人側に通じない、という事態」について裁判所に改善を申し入れたことを報告したが、後に対応があり、曰く、通声部分を全部、塞いでしまったのが原因だったので、左右30センチずつは開放します、とのことであった。

その直後に接見すると、なるほど、左右30センチずつ色が変わっており、ここが塞がれていたのかと。通声部分を全部、塞いだら、会話がどうなるのかは想像が付きそうなものだが、何かに囚われると裁判所ほどの「知的階級」の固まりであっても驚くほど馬鹿げた見落としをする、ということで、こういうことは今後の事実認定に活かして貰いたいものだ。

ともあれ、これで普通に会話できるようになった。

(弁護士 金岡)