刑事弁護フォーラム20周年記念集会に、若手向けリレートーク企画要員として参加要請を受け、参加してきた。刑事弁護フォーラムの発足は2005年ということで、当時、私は弁護士3年目の筈だが、その発足について全く記憶がない。おそらく蚊帳の外だったのだろう。
従って、その20年を知る期の上の先生方の思いや歴史に触れる、良い機会となった(と同時に、登壇された1940年代後半~1950年代後半の先生方の血気盛んな様には改めて感じ入った)。
特に刑事公設の話題は懐かしく聞いた。愛知では検討されたが実現は見送られ、そのことがそのまま、現在の格差に繋がっているのではないかとも思われる。
リレートークの方は、50期代を中心とした弁護士が思い思いに好き勝手な話題を提供した。弁論は基本的にパネルを用いて行うという弁護士の話(裁判員裁判ですら「文字の弁論」に徹する私とは完全に異次元である)、被告人質問に小馬鹿にしたように「ふーん」という合いの手を入れる検察官の態度を容認した裁判官に駄目出しした弁護士の小咄(武勇伝)が印象に残った。
次は40周年であろうか(10周年が行われたかも全く記憶にないので30周年があるのかも見当が付かない)。
20年後というと・・弁護士登録43年という計算になる。
変わっていることもあればそうでないこともあるだろうが、少なくとも刑事弁護をやっていることだけは変わっていないだろうと思うし、そうでなければならない。
(弁護士 金岡)