「環境と正義」は、非常に為になるとは言いづらい、難しい機関誌である、と思う。一説には、難しければ捨てられなくなる実務家心理を逆手に取ったとか。

環境法律家の末席に座る資格もない私としては、基本、分からないなりに読む、ということしか出来ないが、2021年3/4月号の特集「新しい権利」は読み応えがあった。
・アイヌサケ捕獲権
・地球温暖化問題と共同不法行為論
・賠償負担金と廃炉円滑負担金問題
・動物共生権
・気候変動等による人類に対する危機を打開する新たな権利義務

用語だけでも新しいと感じるのは不勉強のなせる業だろう。
自由な発想でことに当たることは、言うまでもなく弁護士の本懐である。

(弁護士 金岡)