本年の本欄では愛知刑事弁護塾の活動紹介をしていなかったことに、今更ながら気付いた。各地で継続的な勉強会を行う取り組みの、一つの参考例にもなるかも知れないので、簡単に振り返っておきたい。

現在、参加者は15名。
50期代が5名、60期代が9名。70期代が1名。
敢えて増員を目指したいわけではないが、戦力育成の観点からすると、そろそろ70期代を増やしても良いのかも知れない。
なお、本年は、東海地方を離れ近畿地方から1名の参加者を得た。東海三県に門戸を開く腹づもりのところ、近畿地方からの参加は予想外であったが、良い刺激を頂いている。

活動内容としては、
・内輪での研修会開催
・外部講師をお招きしての研修会
・異議出し実演研修企画
といったところである。

内輪での研修会は、塾内で講師役を起用しての研修である。研修講師を務めれば、嫌でも自身の活動を振り返ることになる。一挙手一投足に理由を説明できるか。また、深く掘り下げた研究成果を共有する。そういった貴重な機会を得られる。

外部講師としては、本年は刑訴法学者複数名、更に燃焼学の研究者をお招きしての研修も実施した。引き出しが広くなくては実務家は務まらないし、各種専門家の助力も不可欠である。塾を媒体として外部講師を招聘できることは有り難い。

異議出し研修は、反対尋問研修と並んで需要があると思っている。
主尋問に対する異議は、時に凡百の反対尋問よりも有効打となる。
これなくして、証人尋問における攻撃防御は成り立たない。
内輪の研修ですら異議の機を逃すようでは話にならないので、繰り返し行う必要があるだろうと感じた。

(弁護士 金岡)