「鑑定留置理由開示の実情」の続きを書きたいと思っているのだが、刑事行政民事を問わず書面作成が押し寄せてきている上に、嘘をつく警察官との衝突、カルテ開示に独自の運用を振り回す病院と、余計なことに巻き込まれ続けて、なかなか手が回らない。

今回はカルテ開示問題について少し、書いておくこととする。

先日本年8月9日、カルテ開示問題について、色々と独自の運用をしてくる医療機関があるということを取り上げた(その際の中心的話題は、来院の強要)。
現在進行形で、別の医療機関と、カルテ開示手数料で遣り合っている。

同医療機関(民間病院なので現時点では匿名にしておこう)は、紙媒体1万1000円、CD-R1万1000円の合計2万2000円を請求してきた。紙媒体は63枚で、「一律」1万1000円としているということである。
このことは、カルテ開示手数料が、「『実費』を勘案して合理的と認められる範囲内の額としなければならない」と解されていること(診療情報の提供等に関する指針について(周知)(2018年7月20日付け医政医発0720第2号))、「実際の費用から積算される必要があるが、個々の申し立てに応じその費用が変わり得るところ、開示に要する費用を一律に定めることは不適切となる場合があること」に特に留意されたいとされていることに照らし、疑義のあるものであった。

そこで再考を求めたところ、「じゃあ実費精算にします」という連絡があり、
事務手数料            3300円
コピー代  63枚×220円=1万3860円
CD-R1枚          1万1000円
なので、合計は2万2000円を上回るというのである。
1枚220円のコピー用紙を使ってほしいと頼んだつもりはないし(高級和紙でも使うつもりなのだろうか)、1枚1万1000円のCD-Rを使ってほしいと頼んだつもりもないのだが、最早、嫌がらせの領域だなぁと逆に感心してしまう。
やむをえず「コピー用紙、CD-R、こちらから送りましょうか?」と提案しているところである。

「カルテ開示手数料」でググると、一番上には「国立成育医療研究センター」が出てくる。コピーは1枚10円、CD-R1枚300円だそうだ。三番目に名古屋大学病院が出てくるが、コピー1枚20円、CD-R1枚1100円(これは相当高いと思うが、謄写組合が1枚500円だから、そこまで悪くも言えない)。
二番目は民間病院だったので飛ばしたが、コピー1枚22円、画像1枚1100円。

コピー1枚10円~20円なら分かるが(謄写組合だと40円~80円~というところもあることだし~もっともこれは、事務手数料込みのお値段であり、上記民間病院は、事務手数料3300円を徴収した上で、純然たるコピー用紙1枚に220円を請求してきているので、同列に論じられないことは明らかである)、220円!すごいなぁと思う。
こういうのに従う気はなく、きちんと理論武装して、書面を作る。余計な手を取られる。

(弁護士 金岡)