事件数を整理すると、刑事事件数が過去最高になっている。今年は超長期裁判員裁判の煽りで数件以上お断りせざるを得なかったが、蓋を開けると、各手続段階とも堅調な件数であることは、今年で連続無罪が途切れるだろうことを睨むと「名前先行」の感があり、少々、辛いところだ。

行政事件は、取消訴訟が減っている。「1年で戻れる制度」の運用の影響が、一定、あろうと思われる。こと在留関係訴訟では全国的に低調と思われることも、影響はあるだろう。

民事家事は、例年合計6~70件。今年もそれくらいなので、大きな変動はないが、自分が原告の国賠が幾つかある分、ほんの少しだけ件数を押し上げているのかも知れない。

H26.10 H27.10 H28.10 H29.10 H30.10 H31.10
刑事事件 捜査 3 2 2 2 6 6
第1審
(裁判員)
10
(1)
12
(3)
11
(5)
13
(4)
12
(4)
13
(2)
控訴審 1 4 8 4 1 3
上告審 1 0 1 3 3 4
再審(準備) 3 3 2 2 0 1
行政事件 訴訟 20 21 18 14 8 6
交渉 9 9 7 11 14 8
民事事件 訴訟 29 22 22 22 23 24
交渉 18 18 18 13 21 16
執行 3 4 4 4 5 5
原発ADR 1 2 3 3 1 0
その他
(後見、債務整理等)
3 6 8 7 12
家事事件 交渉 11 5 2 1 4 6
調停 4 1 6 2 0 4
訴訟 2 3 2 4 4 4
総計 115 109 112 106 109 112

 

(弁護士 金岡)