弁護士コラム

弁護士コラム カテゴリー:刑事弁護

またも拘置所と一触即発

つい昨日のこと。 その日届いた謄写記録を持参して依頼者の接見に行き、いつもどおりに「今からの接見で使うので持参させて下さい」と告げると・・「翌日が期日で無い限り前日に差し入れたものでなければ対応できません」と。今日の今日[…]

刑事訴訟法の基本問題(と裁判官)

(問題) 警察官甲は、警察官乙と丙が巻き尺を用いて測定した、物体A~Hのそれぞれの長さが読み上げられる都度、これをメモし、捜査報告書にまとめた。警察官甲は、A~Hの長さが測定される際、巻き尺をのぞき込むこともあったが、の[…]

初動

本欄本年6月3日付けで「『3桁万円持って来い』から始まる事務所に電話してしまったものの、高額故に依頼できず、ネット検索で当事務所に辿り着いたという。予定を差し替えて3時間ほど確保し、まずは主導的に進められる見通しが付いた[…]

ある裁判官面談

釈放を求める裁判の時、しばしば裁判官との面談を求める。 裁判所側は余り意味も無いと思っているようだが、弁護人の立場からは(もちろん書面により意を尽くすべきことは勿論であるが)裁判所の問題関心を探り、建設的に意見交換をし、[…]

当事者は当事者席に

以前(本欄2016年9月20日付け)、身体拘束下の被告人でも弁護人の隣に着席して裁判を進めた控訴審案件を紹介した。 当事者を当事者席に座らせるという、言われてみれば当たり前のこのことは、だいぶ当たり前の光景にはなりつつあ[…]

「供述録取書」制度は廃止すれば良い

本欄を目にする方の多くには言うまでもなかろうが、捜査官の作成する供述録取書は公判での攻防を見据えると百害あって一利なしというのが私の持論であり、刑事弁護実務家にもさしたる異論無く一致を見るところであろうと思う。万全の状態[…]

おそるべし「裁判員裁判の抗弁」

周辺でちょいちょい言われる言葉だが、要するに裁判員裁判のせいで通常事件の審理が窮屈・変則・先送りになるということである。「そこから3週間は別件の裁判員があるので差し支え」等というように。 裁判員裁判であれ、通常事件であれ[…]

「勾留の必要性」要件を考える

折角なので、先日の準抗告認容決定を取り上げよう(堀内満、小野寺健太、堀田康介の3名からなる合議体)。 同決定は、原決定と異なり3号事由は否定したが、2号事由は肯定した。その上で、以下のように述べて勾留の必要性要件を否定し[…]

沖縄における市民運動監視、そして共謀罪について

1.件名に関し、まずは遅まきながら「那覇地方裁判所の警備に関する会長談話」(沖縄県弁護士会本年3月21日付け)を取り上げたい。 米軍基地建設に反対する抗議活動に関連する刑事事件が那覇地裁で行われた本年3月17日、裁判所は[…]

準抗告を2件とも制した件

昨日(4月13日)の本欄で、捜査弁護が立て続けに舞い込んだことを踏まえ「昼日中にやらされると他の仕事との衝突がひどい」とした。 実は、この「他の仕事」には、勾留請求を巡る案件もあった。 4月13日に保釈の準抗告をされたの[…]

平然と嘘をつく警察官

事件というものは集中するもので、立て続けに捜査弁護3件が舞い込んだ。 1件は初回接見時に既に起訴されていたので、厳密には捜査弁護とは言いかねるが、すぐさま保釈請求して認められ、検察官に準抗告されるも数時間で準抗告棄却とな[…]

本の紹介:黒い司法(ブライアン・スティーヴンソン)

「感動のノンフィクション」「史上最長のスタンディング・オベーション」等と帯で宣伝されていたので少々、敬遠していたが、ようやく読み始め、一気に読み終えた。 感想を書き連ねるより、幾つか書き抜いて紹介に代えようと思う。 政策[…]

弁護人の基本的使命を理解しない裁判体による裁判は違憲ではないか

タリウム等の名大生事件の名古屋地裁判決が各紙で報道された。複数の精神鑑定が飛び交っていた事件だけに無関心ではいられなかったが、その部分ではないところで「ぎょっとする」判決内容であったようだ。 毎日新聞の報道によれば、「山[…]

嘘は不利益事実を証明しない

3月は本欄の更新回数が多い。 個人的には、那覇地裁内外から市民の抗議活動の状況が撮影されていたという問題(沖縄弁護士会長の本年3月21日会長談話)も取り上げたいが、まずは昨日の不本意な判決を取り上げたい。 黙秘が不利益事[…]

一般人に在席命令?

本日、盛岡地裁の整理手続で「辞任」を余儀なくされた。双方に言い分はあろうが、直前に新証拠が提出されて反対尋問などできない(それどころか依頼者に事前に新証拠を受け渡すことすらできていない)状況下で、反対尋問まで進むと宣言さ[…]

GPS捜査を強制処分と判断した最高裁決定

本日、件名のとおりの最高裁判決が出た。 本コラムでも何度か、この話題を取り上げているとおり、私も(少し)関わりがある。 決定は、GPS捜査が「公権力による私的領域への侵入を伴うもの」と断じ、憲法35条を踏まえ強制処分に該[…]

無罪判決(そして確定)

本欄平成27年11月11日付け「無罪判決(しかし検察官控訴)」では、名古屋地裁の無罪判決が検察官控訴されたことを紹介した(その後、逆転有罪となり、現在は最高裁判所に係属中)。 さて、奇しくも同事案と同じ弁護人(当職及び事[…]

夜の保釈

年明けから捜査弁護の依頼が相次ぎ、気付くと同時に3件、身体拘束案件を受任する状態になっていた。 先日、上記のうち1件が起訴されたため、同日保釈を請求したのだが、起訴が午後2時30分、保釈請求が午後4時30分、金曜日なので[…]

親族と接見禁止(その2)

少々、コラム更新に時間が空いたが、親族の接見等禁止について、続きを書いてみたい。 年末1勝3敗と書いた。 うち「1勝」は、少々重大事件であるが、共犯者ABへ働き掛け、通謀が親族を介して行われるかも知れないとして接見等禁止[…]

警察組織が量刑に介入

毎日新聞の本年12月28日付け報道によると、愛知県は侵入盗の件数において群を抜いており、それを受けて「県警は今春、名古屋地検や名古屋地裁に対し、侵入盗で起訴された被告への求刑や判決の量刑を重くするよう要請した。初犯でも執[…]

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