弁護士コラム

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在特許可2例、関連して「在特義務付け訴訟」について(その1)

1.近時、2件で在留特別許可を得た。 (1)うち1件は、先日本欄で紹介した名古屋高判平成29年3月16日(藤山雅行裁判長、上杉英司裁判官、丹下将克裁判官)の事案である。国側上告なく確定し(国側は形勢不利とみるや上告しない[…]

「勾留の必要性」要件を考える

折角なので、先日の準抗告認容決定を取り上げよう(堀内満、小野寺健太、堀田康介の3名からなる合議体)。 同決定は、原決定と異なり3号事由は否定したが、2号事由は肯定した。その上で、以下のように述べて勾留の必要性要件を否定し[…]

沖縄における市民運動監視、そして共謀罪について

1.件名に関し、まずは遅まきながら「那覇地方裁判所の警備に関する会長談話」(沖縄県弁護士会本年3月21日付け)を取り上げたい。 米軍基地建設に反対する抗議活動に関連する刑事事件が那覇地裁で行われた本年3月17日、裁判所は[…]

準抗告を2件とも制した件

昨日(4月13日)の本欄で、捜査弁護が立て続けに舞い込んだことを踏まえ「昼日中にやらされると他の仕事との衝突がひどい」とした。 実は、この「他の仕事」には、勾留請求を巡る案件もあった。 4月13日に保釈の準抗告をされたの[…]

平然と嘘をつく警察官

事件というものは集中するもので、立て続けに捜査弁護3件が舞い込んだ。 1件は初回接見時に既に起訴されていたので、厳密には捜査弁護とは言いかねるが、すぐさま保釈請求して認められ、検察官に準抗告されるも数時間で準抗告棄却とな[…]

弁護人による鑑定契約の当事者は誰か

精神鑑定にせよ画像解析にせよDNA鑑定にせよ、弁護人が、弁護活動に資する専門家意見を徴し証拠化する活動を行うべく専門家に依頼すること(私的鑑定あるいは当事者鑑定)は珍しくない。 私もこれまで、このような私的鑑定を多数、依[…]

本の紹介:黒い司法(ブライアン・スティーヴンソン)

「感動のノンフィクション」「史上最長のスタンディング・オベーション」等と帯で宣伝されていたので少々、敬遠していたが、ようやく読み始め、一気に読み終えた。 感想を書き連ねるより、幾つか書き抜いて紹介に代えようと思う。 政策[…]

弁護人の基本的使命を理解しない裁判体による裁判は違憲ではないか

タリウム等の名大生事件の名古屋地裁判決が各紙で報道された。複数の精神鑑定が飛び交っていた事件だけに無関心ではいられなかったが、その部分ではないところで「ぎょっとする」判決内容であったようだ。 毎日新聞の報道によれば、「山[…]

嘘は不利益事実を証明しない

3月は本欄の更新回数が多い。 個人的には、那覇地裁内外から市民の抗議活動の状況が撮影されていたという問題(沖縄弁護士会長の本年3月21日会長談話)も取り上げたいが、まずは昨日の不本意な判決を取り上げたい。 黙秘が不利益事[…]

一般人に在席命令?

本日、盛岡地裁の整理手続で「辞任」を余儀なくされた。双方に言い分はあろうが、直前に新証拠が提出されて反対尋問などできない(それどころか依頼者に事前に新証拠を受け渡すことすらできていない)状況下で、反対尋問まで進むと宣言さ[…]

弁護士会推薦枠の最高裁判事が任命されなかった事態について

たまたまインターネットで見かけた話題であるが、見過ごせない事態がある。 最高裁判事の任命にあたっては、判事出身、検察官出身、弁護士出身など、出身母体で枠をもうける慣行が定着しており(どうも1990年代からは間違いないらし[…]

在特訴訟で逆転勝訴(その二・完)

さて、名古屋高判平成29年3月16日(高裁民事4部)の内容の紹介である。 事案は、裁決時点で婚姻期間7ヶ月・同居期間4ヶ月の日本人配偶者であり、両者間に子どもはない。退去強制事由は不法残留(10年超)及び他人名義の外国人[…]

在特訴訟で逆転勝訴(その一)

本日、名古屋高裁民事4部で退令訴訟の逆転勝訴判決を得た。 内容的にも見るべきものがあり、紹介したい。 まずは前置き。 在留特別許可に係る訴訟は、係属する裁判体の価値観で結論が大きく左右される分野の一つである。 名古屋地裁[…]

GPS捜査を強制処分と判断した最高裁決定

本日、件名のとおりの最高裁判決が出た。 本コラムでも何度か、この話題を取り上げているとおり、私も(少し)関わりがある。 決定は、GPS捜査が「公権力による私的領域への侵入を伴うもの」と断じ、憲法35条を踏まえ強制処分に該[…]

傍聴人にノートパソコンで傍聴記録を取る自由はあるか

昨日、(柄にもなく)犯罪被害者の付添で法廷傍聴をしていた。 被告人の発言内容など、気になった点をメモして、後から依頼者に説明しようとノートパソコンを使用していたところ、休廷時間に職員から「傍聴席でのパソコン使用はできない[…]

無罪判決(そして確定)

本欄平成27年11月11日付け「無罪判決(しかし検察官控訴)」では、名古屋地裁の無罪判決が検察官控訴されたことを紹介した(その後、逆転有罪となり、現在は最高裁判所に係属中)。 さて、奇しくも同事案と同じ弁護人(当職及び事[…]

最近、印象に残った書籍

岩波ブックレット「兵器と大学 なぜ軍事研究をしてはならないか」 岩波書店「ヒトラーと物理学者たち」 前者は簡潔にまとめられており、非常に読みやすい。その分、反対説はあくまで論者の目を通してしか語られないので、少々、議論の[…]

共謀罪について

共謀罪がまたも新設されようとしている。条約批准に不可欠だという話もどこへやら、対象罪名を絞り込むことで「<生命・生活・生存>を最大に尊重する人間主義」を標榜する某与党も賛同するのだとか。 法務大臣答弁の迷走に対し、野党も[…]

警察官による不適切な取調べの年間件数(こんなに少ないはずがない)

各紙報道によれば、昨年一年間の警察による被疑者調べは約135万件で、うち苦情が申し出られた件数は418件、うち不適切とされたのが33件で、「一定の姿勢又は動作をとるよう不当に要求すること」は0件であったということである。[…]

入管行政の「傍若無人」ぶり

当事務所では、在留資格の取得に関わる案件もそれなりの依頼数がある。行政手続、行政訴訟と言うことで、普通には学んでこない領域の法律を扱う必要があり、また、対国家的な案件であるため敬遠されがちなのだろうと思われるが、取り扱う[…]

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