弁護士コラム

弁護士コラム カテゴリー:その他

弁護士会推薦枠の最高裁判事が任命されなかった事態について

たまたまインターネットで見かけた話題であるが、見過ごせない事態がある。 最高裁判事の任命にあたっては、判事出身、検察官出身、弁護士出身など、出身母体で枠をもうける慣行が定着しており(どうも1990年代からは間違いないらし[…]

在特訴訟で逆転勝訴(その二・完)

さて、名古屋高判平成29年3月16日(高裁民事4部)の内容の紹介である。 事案は、裁決時点で婚姻期間7ヶ月・同居期間4ヶ月の日本人配偶者であり、両者間に子どもはない。退去強制事由は不法残留(10年超)及び他人名義の外国人[…]

在特訴訟で逆転勝訴(その一)

本日、名古屋高裁民事4部で退令訴訟の逆転勝訴判決を得た。 内容的にも見るべきものがあり、紹介したい。 まずは前置き。 在留特別許可に係る訴訟は、係属する裁判体の価値観で結論が大きく左右される分野の一つである。 名古屋地裁[…]

傍聴人にノートパソコンで傍聴記録を取る自由はあるか

昨日、(柄にもなく)犯罪被害者の付添で法廷傍聴をしていた。 被告人の発言内容など、気になった点をメモして、後から依頼者に説明しようとノートパソコンを使用していたところ、休廷時間に職員から「傍聴席でのパソコン使用はできない[…]

最近、印象に残った書籍

岩波ブックレット「兵器と大学 なぜ軍事研究をしてはならないか」 岩波書店「ヒトラーと物理学者たち」 前者は簡潔にまとめられており、非常に読みやすい。その分、反対説はあくまで論者の目を通してしか語られないので、少々、議論の[…]

共謀罪について

共謀罪がまたも新設されようとしている。条約批准に不可欠だという話もどこへやら、対象罪名を絞り込むことで「<生命・生活・生存>を最大に尊重する人間主義」を標榜する某与党も賛同するのだとか。 法務大臣答弁の迷走に対し、野党も[…]

警察官による不適切な取調べの年間件数(こんなに少ないはずがない)

各紙報道によれば、昨年一年間の警察による被疑者調べは約135万件で、うち苦情が申し出られた件数は418件、うち不適切とされたのが33件で、「一定の姿勢又は動作をとるよう不当に要求すること」は0件であったということである。[…]

入管行政の「傍若無人」ぶり

当事務所では、在留資格の取得に関わる案件もそれなりの依頼数がある。行政手続、行政訴訟と言うことで、普通には学んでこない領域の法律を扱う必要があり、また、対国家的な案件であるため敬遠されがちなのだろうと思われるが、取り扱う[…]

私人が防犯カメラ画像等を掲示し「犯人」と表示することの是非(その2・完)

万引き被害に遭った店が、防犯カメラ画像を店舗内外に「犯人」として貼り出すことの法的是非如何。問題状況を分かりやすくするため、「間違いなく犯人である」としておこう。 1.私見 (1)前稿で指摘した弁護士ドットコムの記事は、[…]

私人が防犯カメラ画像等を掲示し「犯人」と表示することの是非(その1)

最近、相次いで件名のような出来事が報道されている。特にコンビニエンスストアで万引き犯を掲示し、その後、本部の指示等で取りやめている、というのが複数。捜査機関が認知しない段階で「犯人」と社会にふれ回る行為と括れば、もとより[…]

依頼者見舞金制度について

珍しく期日も接見も順調に片付き、時間がとれたので、件名の会員懇談会に出席した。会員懇談会は、程度差こそあれ、弁護士制度全体の歪みを考える契機となる。余裕がある限り出たいとは思うものだ(ということで、余り偉そうには言えない[…]

カジノ解禁法案

まがりなりにも消費者事件を扱う弁護士として、言わずにはおられない。 競馬、パチンコの「公営ギャンブル」が、生活を持ち崩したり、離婚原因となったりする現象は今も昔もある。自己責任というのは簡単だが、誘惑をばらまく張本人が言[…]

唖然とした心外な出来事「そして国賠へ」

接見禁止中のAさんに、弁護士費用の取り立ての用事があり、面会しようと考えた。Aさんが逮捕される前に頼まれた仕事に関する、弁護士費用の支払いが滞っているからである。 弁護士と言えども、「弁護人(+なろうとする者)」での面会[…]

街角での出来事

先日、判決公判に向かうにあたり(その結果は本年10月17日の本欄の通り)なんとなく普通より15分も早く事務所を出たのだが、外堀と丸の内の交差点で信号待ちをしていると、ふらふら歩く高齢男性が、いきなり転倒して後頭部を路面に[…]

事件数(H28.10)

事件数の整理、3年目。 刑事事件は、今年更に裁判員裁判を2件、受任した。他方、判決に至ったものはないので、結局、増える一方である。他地域の方が多いこともあり、限界も近いかもしれない。 また、控訴審(から)の受任が急増した[…]

自民党=軍事による国威発揚

共同通信等の報道によれば、本年9月26日の衆議院における主張の所信表明演説において、「首相は『今この瞬間も、海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が、任務に当たっています』と訴えた上で『今この場所から、心からの敬意を表そうではあ[…]

信頼関係と辞任

ここのところ、2件、代理人を辞任した。今年に入ってから、別に2件、辞任した案件があるので、なんとなく多い気がする。基本的には依頼者の不払い・・というより音信不通や状況の変化によることが多く、こちらは被害者的に考えているの[…]

相模原殺傷事件を受けた動きに思うこと

相模原殺傷事件、という名前で報じられているが、一連の報道を見ていると、相変わらず軽率な動きが目につく、と言わなければならない。 まずマスメディアである。被疑者に複数の精神病診断名が与えられていること、措置入院歴もあること[…]

集団的自衛権

関弁連の最新の会報における特集が憲法問題であった。巻頭の言に偽りなく、多様な問題を盛り込んだ意欲的な特集であった。 とりわけ関心を惹いたのは、集団的自衛権がどのように登場したかについて研究した論考である。それによれば、集[…]

自民党による「偏向」教育調査

(前註:当HPは特定の政治的立場に立つものではなく、政治色を出すことも敢えて避けているものではあるが、立憲主義や憲法自体が侵されようという動きに対して、法律家として発言することは躊躇わない) 報道等によれば、自民党が偏向[…]

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