弁護士コラム

弁護士コラム カテゴリー:刑事弁護

1日に無罪2件

本日、無罪判決2件を得た。 ・名古屋地裁刑事5部単独(奥山裁判官)→無罪(詐欺罪) ・名古屋地裁刑事6部合議(田邊裁判長)→無罪(銃刀法違反) たまたまの巡り合わせと言う他ないが、1日無罪2件は初めての経験である。 とこ[…]

黙秘権が尊重されない名古屋地検

「黙秘権が尊重されない名古屋高裁」に続き、今度はつい最近の事例から名古屋地検の対応を取り上げてみよう。現実を知らしめることの有益さは言うまでもなかろう。 種々の検討を加えた結果、依頼者は携帯電話を持ち込み弁護人との連絡に[…]

黙秘権が尊重されない名古屋高裁

原審で被告人質問も実施し、無罪となり、検察官が控訴した事件を受任した。本欄本年1月26日「名古屋高裁刑事部の訴訟指揮」、2月15日「珍しい異議認容決定」で紹介したのと同じ事案である。 (当然のごとく実質審理入りした後の)[…]

珍しい異議認容決定

某裁判所での話。 検察官請求証人7名に対し、弁護人が全て採用を争う意見を提出したところ、裁判所はうち4名(A~D)を採用する決定をした(数字は改変したので念のため)。 ここまではよくある話である。 驚いたのは、その採用決[…]

不起訴処分告知書

先だって受任していた捜査弁護が無事、嫌疑不十分で終了した。 不起訴処分の告知を要求すると、不起訴理由が書かれる時と書かれない時がある、というのは以前にも本欄で取り上げたと記憶するが、(官庁の絡む経済事犯ではあったが)世間[…]

裁判員裁判の自動反訳の精度

尋問調書作成の話題。 少なくとも名古屋地裁の場合、民事裁判では業者の録反が主流だが、刑事裁判ではそこそこ速記官による速記録が行われている。どういう理由から違いが生じているのかは分からないが、意識して速記官を重用しているの[…]

名古屋高裁刑事部の訴訟指揮

被告人控訴の刑事控訴審を受任し、「原審の法令解釈は判例の理解を誤っていることについて、研究者の意見を翌月末までに作成予定であるから、控訴趣意書期限は翌々月中旬を目処に」と要望したが、「翌月中旬にします」とあしらわれた。 […]

愛知県弁護士会の凋落(10)「第一部・完」

11日に亘り連載を続けた。 刑事弁護委員と常議員を除くと、愛知県弁護士会内でも知らない人の方が多いだろうこの問題は、しかし、より広く知られるべきだろう。 「第一部」を終えるにあたり、幾つか、書き留めておきたい。 【良かっ[…]

愛知県弁護士会の凋落(9)「会長の背信と常議員会」

【会長の背信】 長らく述べてきたとおり、紆余曲折を経て、処置不相当+裁判所への勧告意見を結論とする刑事弁護委員会の意見が総意となり、これが舟橋直昭委員長に一任された修文を経て、池田桂子会長に提出された。 刑事弁護委員会の[…]

愛知県弁護士会の凋落(8)「審査経過~議論と総意」

以下、議論の概略に触れる。 なお、私や私の代理人は手続から排除され、また、「議事」については出席委員には非公開の義務がある。「議事」の捉え方の広狭によるとは言え、一般委員の匿名性には特に注意して述べていきたいと考える(前[…]

愛知県弁護士会の凋落(7)「審査経過~対話」

【対話】 第1回会議から第2回会議にかけて、これまで述べてきたように、こちら側では通信文を発行して考え方を伝え、調査部会案による誤導を避ける、というのは最低目標に過ぎず、より高次には、これを機に、きちんとした刑事弁護とは[…]

愛知県弁護士会の凋落(6)「審査経過~取引、圧力」

【圧力】 これまで論じてきたように、本件は、刑事弁護の技術や精神に根ざした議論が必要である。私に言わせれば、それ以外の要素は不要である(弁抜き法案の再来を恐れる意見については別途、触れたい)。 にもかかわらず、政治的と言[…]

愛知県弁護士会の凋落(5)「審査経過~調査部会」

【はじめに】 本稿からは、本件の審査経過について述べていきたい。 最初に断っておくと、刑事弁護委員が集まっての議事は、非公開である。非公開の趣旨が対象弁護士の名誉保護であるなら、私が寧ろ全てを公にしたがっている以上、全て[…]

愛知県弁護士会の凋落(4)「処置請求制度について~事例と議論~」

【手続について】 本稿で処置請求の手続を細かく論じるつもりはない。 日弁連には処理規程があるが、かなり簡素な規程であり、対象弁護士には「助言」「指導」更には懲戒手続に進む不利益処分が予定されていること、逆に、裁判所、検察[…]

愛知県弁護士会の凋落(3)「辞任以外の対抗手段があったか?」

【反対尋問を避けるために他の方法があるか】 前稿(2)で、反対尋問に入ること自体が間違いであることが確認できた。 そして、後藤弁護士は、それを避けるには辞任しか方法が残されていなかったと意見されている。私も全く同感である[…]

愛知県弁護士会の凋落(2)「反対尋問の性質を考える」

【反対尋問の性質】 連載(1)で述べたとおり、本件では、(整理手続を終結させ、引き続き審理入りする予定で、)同日に尋問予定であった証人Aについて、その数日前にAの供述録取書等が新たに開示・請求され、更に前日、専門家証人B[…]

愛知県弁護士会の凋落(1)「不合理な訴訟指揮に対抗する刑事弁護の宿命」

【過料決定の論理】 辞任後の在席命令が有効であるとすれば、辞任は無効だと言うことになる。その論理はどこに求められるのか。 過料決定審の論理は、決定理由によると、手続の進行を阻止する為に行われた辞任は「少なくとも上記公判前[…]

愛知県弁護士会の凋落~処置請求事件を巡って(はじめに)

(おことわり) 本欄は、刑事事件や行政事件の実務に関心のある層が主な閲覧者と思うが、こちらもそのつもりで、弁護実践により得た知見等を積極的に公表し、また、意見交換のとっかかりとなるよう努めている。 これから連載する「愛知[…]

身柄裁判と、裁判官の休息?(再び)

ちょうど2年前の本欄で、釈放の裁判に対する検察抗告への判断が土日を跨いだことに「捕まえる方は熱心にやるが釈放の方はそうでもない」のかと批判した。 とかく年末は、そういう問題が起きやすいようで、本年も12月28日に保釈を請[…]

報じられたGPS設置捜査の「悪質さ」

本年12月26日、「三重県警捜査3課の男性警部補が本年4月ころ、裁判所の令状を得ずに、窃盗事件の容疑者車両に個人で購入したGPS端末を設置していた」という事件が報じられた。3月の大法廷判決から、事実上、GPS捜査が不可能[…]

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