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弁護士コラム カテゴリー:刑事弁護

起訴前鑑定留置に対する一連の弁護活動の顛末(その4)

3ヶ月半の鑑定留置期間決定に対し、準抗告を申し立てた。 取消事由として立てたのは以下の5点である。 ① 精神鑑定が不要なのに鑑定留置決定を行った違法 ② 精神鑑定が不可能なのに鑑定留置決定を行った違法 ③ 精神鑑定が不可[…]

起訴前留置鑑定に対する一連の弁護活動の顛末(その3)

さて、鑑定留置理由開示公判の理由である。 改めて説明すると、本件は、私の目から見て責任能力が問題になりそうとは思えない事案であった。そして、黙秘権行使の実効性を高める上でも弁護方針として鑑定には協力しないという立場を採用[…]

起訴前鑑定留置に対する一連の弁護活動の顛末(その2)

おさらいとして、条文は刑訴規則131条が重要である。 「鑑定のためにする被告人の留置については、この規則に特別の定のあるもののほか、勾留に関する規定を準用する」 このおかげで、鑑定留置状謄本(=勾留状謄本)も入手できるし[…]

起訴前鑑定留置に対する一連の弁護活動の顛末(その1)

近時、起訴前鑑定留置に対し「不必要」の立場から弁護活動を展開する機会を得た。現在進行形の事件でもあるので、罪名は「裁判員対象罪名」という程にしておくが、結論を先に記すと、 1.弁護人の反対にも関わらず検察官(井川貴文検事[…]

勾留裁判書はファクスで入手しよう

「勾留準抗告を棄却されたので特別抗告するため、決定書を取りに金曜深夜、郊外の支部の当直まで車を飛ばした」 頭の下がる迅速果敢な行動である。 のだが、情報通信技術の発達した時代において、なにかおかしくないだろうか。 決定書[…]

見極め

「異種前科の執行猶予中に薬物の再犯に及んだ。第1回公判前だが保釈は可能か。なお、罪体を認めており、一応職あり、家族も協力的であるとする。」 さて、どのように見極められるだろうか。 もちろん事案の個別性というものは大きいか[…]

大阪地決平成29年11月12日(勾留取消請求認容)(その2・完)

さて、裁判所の判断である(伊藤寿裁判官)。 弁護人が、明示的に延長理由から除外された捜査項目の実施と、黙秘権侵害・弁護権侵害を指摘したのに対し、裁判所は第一に、全く異なる話題から検討に入った。 1.曰く。被疑事実は平成2[…]

大阪地決平成29年11月12日(勾留取消請求認容)(その1)

近時、標記の決定を御紹介頂いた。無論現時点で公刊物未登載である。 なかなか味わい深い決定であり、学際的関心もそそられる。ついては、本欄で紹介したい。 事案は、とある業法違反(無許可営業)であり、被疑事実は「平成29年X月[…]

言ってみるもの?身体検査の顛末

先日、本欄で取り上げた身体検査問題の続報である。 「弁護人としては、依頼者への不当な偏見は打ち払う努力が必要だろう。」と指摘し、もし要望があった場合は、理由を確認してから対応するくらいの姿勢が必要ではないかと論じた。 本[…]

書籍の紹介~刑事手続の新展開「被疑者の身体拘束」

成文堂「刑事手続の新展開」に少しだけ執筆させて頂いたので、本欄でも紹介しておく。 1988年に第1弾、2002年に第2弾と版を改め、今回が第3弾である。不幸にして、あらかた原稿が出来あがってきたあたりで2016年の刑訴法[…]

勾留係からの回答

本欄本年9月7日の裁判所への質問状の件(勾留請求された、意見書を出すなら早くと言われたので出したのに、蓋を開けると勾留に関する裁判なしに釈放になっていたこと)は、9月25日、勾留係より電話での回答があった。 3番、つまり[…]

裁判所による被告人の身体検査(と偏見)

この6~7月くらいからか、収容されていない事案(つまり在宅か保釈か)で、判決言い渡しの時に、「被告人の身体検査をするから10分くらい前に来て下さい」と言われるようになった。 判決言い渡しを受けた保釈中の被告人が刃傷沙汰に[…]

接見室予約制

本欄本年9月7日で例のごとく初動の重要性を強調したところだが、この事案では、他の弁護人から接見予定を融通して貰い、資料準備のための初回接見時間を確保することが出来たという内幕がある。 愛知県内の警察では、予め接見時間を予[…]

人質司法の感覚

先日の保釈案件。 罪名を争わない、証拠も同意する、という方針を書面にして提出したので、第1回前の保釈も楽々だろうと思っていたら、検察官は「不相当」意見だったことを後から知った。 捜査段階は黙秘だったとは言え、あんまりな話[…]

正午からの開廷

当たり前だが裁判所にも休み時間はある。正午から午後1時は、職員の休憩時間であり、開廷されることはない(ずれ込むことはある)。 しかし先日、開廷時間が正午からと指定される珍しい刑事法廷を経験した。 経緯はこうである。前日、[…]

裁判所に質問状を送付する件

逮捕直後に接見依頼を頂いた件で、2日後、勾留されず釈放と相成った。それはそれで大変良かったのだが(常々思うが、本当に瞬発力と発想力、準備準備がものを言う分野だ)、釈然としなかったのは、裁判所から「勾留請求がされました」と[…]

一部執行猶予制度についての雑感

先日、はじめて一部執行猶予判決を受けた。 実刑判決の一種で、近時、法定されたこの制度は、刑事政策的にはいわゆるダイバージョンDiversionとして注目されているだろうし、そろそろ実際に実刑部分を終えて残刑部分の執行を猶[…]

ある(別の)裁判官面談

  本欄「ある裁判官面談」で、特に若手裁判官の身体拘束裁判の面談が紋切り型で意味がない趣旨の指摘をしたところであったが、つい先日の若手裁判官との面談は面白かった。 せいぜい5分かな、と思いつつ参上したところが、[…]

裁判例紹介(裁判官が公判手続調書に虚偽記載を行った可能性が否定できないとされた大阪高判)

大阪高判平成29年7月6日(裁判所HP)は、実に琴線に触れる事案である。 事案は、第1審において検察官が被害者参加人による被告人質問の許可を申し出た際に検察官の意見を付し忘れたまま被告人質問が許可されたところ、公判手続調[…]

一部解除の職権発動を求めるか、準抗告か

接見等禁止決定は、とりあえず包括的に付される。 もし、「家族と外部交通したい」等の要望があれば、手っ取り早いのは、その範囲で接見等禁止決定を変更させることである。 方法としては、一部解除の職権発動を求めるか、例外を増やす[…]

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