弁護士コラム

弁護士コラム カテゴリー:研究活動

「愛知刑事弁護塾」を設立

かねがね、刑事弁護の理論と実践に資する勉強会が必要だと感じていた。 本来であれば刑事弁護委員会がその母体となるべきだろうと、在籍当時は、「量刑データベース」や「準抗告事例研究」等を媒体に試み、落後しない数名を核として確か[…]

今冬の研修

この冬(2018年12月~)は、割と研修の依頼が多い。約2か月の間に、 青森(捜査弁護) 東京(要通訳) 多摩(反対尋問) 千葉(責任能力) 講演(捜査弁護) と、こんな感じに予定されている。 千葉での研修は初めて(千葉[…]

在宅被疑者が取り調べに弁護人を同席させる権利~第3弾

またまた、在宅被疑者が取り調べに弁護人を同席させる権利を巡り、逮捕事案となるも勾留請求が却下されるという出来事が発生した。(幸いにして私の担当案件ではなく、)今度は大阪方面から聞き知った事例である。 なお、関連する本欄の[…]

「接見交通権の理論と実務」(現代人文社)の宣伝

本年6月付けで標記の書籍が発刊される。 帯の宣伝文句を引用するなら、「接見交通の現状と判例・学説の到達点を確認。接見妨害をめぐる国賠訴訟ケースを収録し、闘うための理論上・実務上のポイントを提供。」とあるように、第1部に主[…]

身体拘束からの解放を目指す捜査弁護(研修)

題するとこうなろう、静岡県弁護士会から依頼を受けた研修を実施した。 現地での準抗告認容を含む早期釈放例の報告は興味深く、大麻取締法違反、毒物及び劇物取締法違反(シンナー)の、それも成人の案件が複数報告されていたのには些か[…]

三刷になったとのこと

本欄でちょくちょく取り上げている「勾留準抗告に取り組む: 99事例からみる傾向と対策」が三刷になったとのこと。 もともと発行部数が少なかったからというのもあるのかもしれないが、経験ある出版社の予測を裏切るほど引き合いがあ[…]

愛知県弁護士会の凋落(10)「第一部・完」

11日に亘り連載を続けた。 刑事弁護委員と常議員を除くと、愛知県弁護士会内でも知らない人の方が多いだろうこの問題は、しかし、より広く知られるべきだろう。 「第一部」を終えるにあたり、幾つか、書き留めておきたい。 【良かっ[…]

愛知県弁護士会の凋落(9)「会長の背信と常議員会」

【会長の背信】 長らく述べてきたとおり、紆余曲折を経て、処置不相当+裁判所への勧告意見を結論とする刑事弁護委員会の意見が総意となり、これが舟橋直昭委員長に一任された修文を経て、池田桂子会長に提出された。 刑事弁護委員会の[…]

愛知県弁護士会の凋落(8)「審査経過~議論と総意」

以下、議論の概略に触れる。 なお、私や私の代理人は手続から排除され、また、「議事」については出席委員には非公開の義務がある。「議事」の捉え方の広狭によるとは言え、一般委員の匿名性には特に注意して述べていきたいと考える(前[…]

愛知県弁護士会の凋落(7)「審査経過~対話」

【対話】 第1回会議から第2回会議にかけて、これまで述べてきたように、こちら側では通信文を発行して考え方を伝え、調査部会案による誤導を避ける、というのは最低目標に過ぎず、より高次には、これを機に、きちんとした刑事弁護とは[…]

愛知県弁護士会の凋落(6)「審査経過~取引、圧力」

【圧力】 これまで論じてきたように、本件は、刑事弁護の技術や精神に根ざした議論が必要である。私に言わせれば、それ以外の要素は不要である(弁抜き法案の再来を恐れる意見については別途、触れたい)。 にもかかわらず、政治的と言[…]

愛知県弁護士会の凋落(5)「審査経過~調査部会」

【はじめに】 本稿からは、本件の審査経過について述べていきたい。 最初に断っておくと、刑事弁護委員が集まっての議事は、非公開である。非公開の趣旨が対象弁護士の名誉保護であるなら、私が寧ろ全てを公にしたがっている以上、全て[…]

愛知県弁護士会の凋落(4)「処置請求制度について~事例と議論~」

【手続について】 本稿で処置請求の手続を細かく論じるつもりはない。 日弁連には処理規程があるが、かなり簡素な規程であり、対象弁護士には「助言」「指導」更には懲戒手続に進む不利益処分が予定されていること、逆に、裁判所、検察[…]

愛知県弁護士会の凋落(3)「辞任以外の対抗手段があったか?」

【反対尋問を避けるために他の方法があるか】 前稿(2)で、反対尋問に入ること自体が間違いであることが確認できた。 そして、後藤弁護士は、それを避けるには辞任しか方法が残されていなかったと意見されている。私も全く同感である[…]

愛知県弁護士会の凋落(2)「反対尋問の性質を考える」

【反対尋問の性質】 連載(1)で述べたとおり、本件では、(整理手続を終結させ、引き続き審理入りする予定で、)同日に尋問予定であった証人Aについて、その数日前にAの供述録取書等が新たに開示・請求され、更に前日、専門家証人B[…]

愛知県弁護士会の凋落(1)「不合理な訴訟指揮に対抗する刑事弁護の宿命」

【過料決定の論理】 辞任後の在席命令が有効であるとすれば、辞任は無効だと言うことになる。その論理はどこに求められるのか。 過料決定審の論理は、決定理由によると、手続の進行を阻止する為に行われた辞任は「少なくとも上記公判前[…]

愛知県弁護士会の凋落~処置請求事件を巡って(はじめに)

(おことわり) 本欄は、刑事事件や行政事件の実務に関心のある層が主な閲覧者と思うが、こちらもそのつもりで、弁護実践により得た知見等を積極的に公表し、また、意見交換のとっかかりとなるよう努めている。 これから連載する「愛知[…]

起訴前鑑定留置に対する一連の弁護活動の顛末(その5・完)

随分と長期連載になった。 「その4」で弁護側の準抗告が一部認容されたことまで述べた。 検察官はこれに対し、直ちに、鑑定留置期間延長請求を行い、名古屋簡裁はこれを却下したところ、検察官は準抗告した。 弁護人は、名古屋簡裁の[…]

起訴前鑑定留置に対する一連の弁護活動の顛末(その4)

3ヶ月半の鑑定留置期間決定に対し、準抗告を申し立てた。 取消事由として立てたのは以下の5点である。 ① 精神鑑定が不要なのに鑑定留置決定を行った違法 ② 精神鑑定が不可能なのに鑑定留置決定を行った違法 ③ 精神鑑定が不可[…]

起訴前留置鑑定に対する一連の弁護活動の顛末(その3)

さて、鑑定留置理由開示公判の理由である。 改めて説明すると、本件は、私の目から見て責任能力が問題になりそうとは思えない事案であった。そして、黙秘権行使の実効性を高める上でも弁護方針として鑑定には協力しないという立場を採用[…]

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