弁護士コラム

弁護士コラム

嬉しさも「小」くらいなり(国賠一部勝訴報告)

私が原告となって提訴している国賠のうち、名古屋拘置所から接見を妨害されたという案件の判決(第二弾)が先日16日にあった。 この裁判では、①携帯電話の持ち込み禁止措置、②パソコン使用時に使用目的を申告させる運用、③裁判の証[…]

GPS捜査問題続報

当欄で取り上げているとおり、GPS捜査の違法性を問う国賠に取り組み始めて一定時間が経過したが、その間、他の地域で係争案件が増えると共に、更に、GPS捜査を違法と断じる裁判例が相次いだ。 名古屋地裁平成27年12月24日 […]

上訴審の受任

今年の刑事事件は連敗から始まった。どちらも予想を大きく超えて悪質な内容の判決であり(特に、うち一方は、誰がどう見ても被害者供述は大きく虚偽が交えられていると思われるところ、弁論でも相当頁を割いて被害者供述の信用性を論じた[…]

身柄裁判と、裁判官の休息(?)

本年12月25日(金)に請求した保釈は無事に認容されたが、案の定、検察官が抗告し、保釈保証金を納付するも執行が停止された。検察抗告は午後7時過ぎのことであったと思われる。 抗告事件が係属した名古屋高裁刑事第2部は、午後9[…]

弁護士会照会について(その2・完)

相談客の方から「その2はまだか」と指摘された。誰向けとも言えない本欄を御覧頂いていたのは有り難いが、汗顔の至りである。 ということで、病理現象と言うべき拒否事例を挙げてみたい。 1.まずは某著名料理店の対応。 その日の特[…]

「身柄拘束について」の補足(余談)

本欄12月10日「身柄拘束について」で、「争って勝てるという保証もない、という中で心を挫かれることは想像に難くない」として、人質司法を批判した。 その後、たまたま目にした「エスコビード事件」連邦最高裁判決が、(弁護人選任[…]

身体拘束について

先日、検察官の不服申し立てを振り切ってなんとか保釈を得た案件があるので、この話題について書いてみたい。 1.不活発な調書裁判を指して「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」 と喝破されたことは夙に知られているが、身体拘束[…]

テロリストと手続保障

「ジハーディ・ジョン」が殺害されたという報道、ついでパリにおける同時多発テロの報道など、国際平和秩序への脅威とか第三次大戦といった言われ方をする現象の話題が相変わらず喧しい。 同時多発テロを受けては、何をきれいごとを、と[…]

LAC保険の勧め

日弁連リーガル・アクセス・センターが複数の保険会社等と協定して運営する弁護士費用保険(権利保護保険)のことである。自動車の任意保険に特約でつけられる弁護士特約はそれなりに普及しているが、LAC保険は、交通事故被害は勿論、[…]

対照的な投稿に思う

本年11月12日の毎日新聞朝刊に対照的な投稿が掲載された。 一方は一般の方の投書欄への投書で、要約すると、刑罰の上限をなくし刑罰を倍加させ、計画的殺人については被害者1名で死刑を適用すれば幸せな国になる、というもの。他方[…]

無罪判決(しかし検察官控訴)

本年10月28日、名古屋地裁で無罪判決を得た(薬事法違反被告事件)。確定したら本欄で取り上げようと考えていたが、検察官控訴が出たので概要しか触れられない。 事案は、いわゆる「危険ドラッグ」の営利目的貯蔵であり、争点は色々[…]

事件数(平成27年)

整理整頓の一環として、昨年11月(本欄掲載)に引き続き事件数を整理してみた。約1年を経て、どのように変わっているか。 刑事事件 捜査2、第1審12、控訴審4、上告審0、再審3(準備中含む) → 数字に大きな変動はないが、[…]

秋の刑事弁護研修

研修に季節があるわけでもないが、この秋、他会の刑事弁護研修を3件、引き受けている。 岐阜 9月 要通訳事件(済) 富山 10月 捜査弁護(予定) 和歌山 10月 反対尋問(予定) 日弁連の講師派遣の中でも、要通訳事件は初[…]

弁護士会照会について(その1)

弁護士会照会制度は、「弁護士会は、前項の規定による申出に基き、公務所又は公私の団体に照会して必要な事項の報告を求めることができる。」(弁護士法23条の2第2項)という制度であり、「依頼者→(委任契約)→弁護士→(申し出)[…]

問責理由の陳述を10分に制限(安全保障問題補足・完)

安保問題関連報道を見ていて、野党が数日に亘りフィリバスターを展開すれば余裕で会期末を迎えるのでは、と疑問に思っていた。抗議すべき内容があるときに5時間や6時間、話し続けるくらい、難しいことではない。まして、陳述者を交代し[…]

安全保障問題その2

1.この問題への私の立ち位置は既に書いた。従って、成立間際の攻防なるところへ至っているのを見て、ただただ暗澹として気持ちは浮かばれない。 ところで、世論調査によると安保法制の成立に慎重な意見が多数なのに政権支持率が上昇す[…]

安全保障問題その1

(6月末に執筆したあと、特に理由もなく放置していたが、時期遅れにならないぎりぎりのところで完成させた原稿である) 集団的自衛権を巡り、憲法を巡る報道、意見表明が活発である(集団的自衛権問題についての私の立ち位置がどうであ[…]

在留特別許可「は」好調

「は」の意味はさておいて。在留特別許可を求める事案が割と好調である。今年に入って3件の在留特別許可が出ている。うち2件は敗訴確定事案、うち1件は異議段階で認められた事案である。 【1】 偽装結婚により入国(有罪判決)、そ[…]

GPS捜査in朝日新聞「耕論」

GPS捜査を無断で取り付けて監視する捜査手法については本欄でも取り上げたことがある。この問題に取り組む弁護士は数名(以上は)おり、私が必ずしも適任というわけでもないだろうが、朝日新聞「耕論」で発言の機会を頂いたので紹介し[…]

言葉もない(2)

【問題】 あなたから怪我をさせられたと主張し、そのことを警察・検察にも供述し終えた自称被害者が、あなたの知らないどこかの刑務所に服役しています。あなたは、その自称被害者のところへ行き、「怪我をさせられた」という主張を取り[…]

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